HOME > ELSA VIXEL V200 (販売終了製品)
エルザジャパンが提供するPCoIPソリューションは、今まで一般的なシンクライアントやKVMが不得意としてきた3DワークステーショングラフィックスのIP転送を行うことができる製品です。
コアテクノロジーにはTeradici CorporationのPC-over-IP テクノロジーを使用しており、エンドユーザーはこの製品によって、セキュアでかつハイパフォーマンスなリモートデスクトップを体験することができます。
ELSA VIXEL V200は、PC側のホストカードVIXEL H200と、デスクトップポータルのVIXEL D200の2つの製品で構成されます。
※本製品の販売は終了いたしました。
ELSA VIXELはホストPC側に搭載するVIXEL H200ホストカードと、デスクトップポータルVIXEL D200の二つで構成されています。
VIXEL H200ホストカードにて、ホストPCのグラフィックスカードから出力された画面データをデジタルキャプチャし、圧縮、暗号化し、VIXEL D200ポータルへ転送します。そのため元の画面データを損なうことなくリモートのモニタに表示することが出来ます。また、USBやサウンドのブリッジ機能を持っているため、ポータルに接続したUSB機器やスピーカー、ヘッドセットなどはローカルPCに接続したのと同じように使用することが出来ます。
ELSA VIXELのコアテクノロジーであるPC-over-IPは、ネットーワーク経由で、3Dワークステーショングラフィックスデータの圧縮転送、伸張するためのテクノロジーです。PC-over-IPを使用することによってリモートPCの画面転送、USBデバイスのリダイレクト、オーディオの転送を行うことができます。物理PCにELSA VIXEL H200を搭載した構成の場合、PC-over-IPはホストとポータル(クライアント)の2種類のチップにより構成されており、圧縮、伸張をハードウェアで行っているため、高速な画面表示ができるうえに、システムに負荷をかけることがありません。
ELSA VIXELは標準的なTCP/IPネットワークを使用するため、KVMのように新たに専用光ケーブルなどを引く必要がありません。使用するネットワークの帯域は1-220Mbpsで、通常はトラフィックの状況を見ながら使用する帯域を自動調整しますが、明示的に帯域制限を行いたい場合は手動で制限をかけることが出来ます。
ホストPCには映像や音声などの圧縮、暗号化を行うVIXEL H200ホストカードを搭載し、グラフィックスボードとVIXEL H200ホストカードとは付属のDMS-59ケーブルで接続します。 複数のPCにホストカードを搭載しておけば、利用用途に応じてポータル側からPCの接続を切り替える、といった使い方も出来ます。
VIXEL H200ホストカードにて、グラフィックスボードから出力された映像の圧縮、暗号化、を行い、LANケーブルにてポータル側に出力します。ホストカードはPCI-Express x1バスにてホストPCに接続し、PCI-Eバスからサウンド及びUSBデバイスの入出力を行います。
グラフィックスボードからの出力は、付属ケーブルを使用してホストカードに接続します。ポータル側で2画面出力を行いたい場合は、グラフィックスボードの2つの出力コネクタにケーブルを接続します。
データセンターやサーバールームでPCやワークステーションを集中管理できるため、IT部門のサポートコストを減らすことが出来ます。
コネクションブローカーなどの管理ソフトに対応し、Active Directoryとの統合を行うことによってハードウェアの管理とユーザーの管理を1カ所で行うことが出来ます。更に、集中管理された環境では、フリーシート、プロビジョニングなど生産性の向上や、耐障害性の向上などを実現することが可能です。
また会議室にELSA VIXELを設置することで、ワークステーションやサーバーをネットワークを経由してリモートで操作する事が出来ます。ELSA VIXELは一般的なシンクライアントやKVMが不得意としてきた、3Dグラフィックスの転送も行うことができるため、ワークステーションを会議室に設置することなく、3DCGコンテンツやCADコンテンツの操作も可能です。
全てのPCをサーバールームなどで集中管理することによって、電力や騒音、廃熱のコントロールがしやすくなり快適なオフィス空間を作り出すとともに、グリーンITに対応したシステムの構築が可能になります。
ホストPCのネットワークアダプタに対してWake On LANでの起動が可能になりました。
パワーオンケーブル、PCIe経由での電源投入が不可能な環境でもELSA VIXELをお使い頂けます。
※:ホストPCのネットワークアダプタがWake On LANに対応している必要があります。
※:ELSA VIXEL ファームウェアVer2.2より対応
設定可能な帯域幅を1Mbps〜220Mbpsとすることで、WAN(レイテンシィ40-60ms以上の環境を想定)での使用を改善しました。使用帯域の上限を1Mbpsと設定することで、より低帯域でのデータ転送が可能になります。
※:ELSA VIXEL ファームウェアVer2.2より対応
ポータル側で、マウスカーソルのオーバーレイ表示、キーボード入力のバッファリングを行ないます。
今まではマウス、キーボードの入力を全てホストPCに送信し、ホストPCにて描画した結果をポータルに表示しておりました。WAN環境では遅延によりマウスカーソルが飛ぶ現状が発生するため、このローカルマウスをご使用いただくとマウスおよびキーボードの操作感が改善されます。
※ELSA VIXEL ファームウェアVer2.2より対応。PCoIPソフトウェアが必要となります。
従来の場合、ネットワークを経由してホストPC側で描画した結果をポータルで表示していました。このため、低帯域の回線で使用すると遅延のためマウスカーソルが飛ぶ症状が発生してしまいます。
ローカルマウス・キーボード使用時はポータル側でマウスカーソルのオーバーレイ表示、バッファリングを行います。ポータル側でカーソルの表示を行っているため、低帯域の回線でも遅延無くスムーズなカーソルの操作が可能です。
※ELSA VIXEL ファームウェアVer2.2より対応。PCoIPソフトウェアが必要となります。
WAN環境では、しばしパケットのアウトオブオーダーが発生します。この場合もデータを受信したポータル側がパケット順を正しく補正することで、データの再送と遅延を発生させずトラフィックが低減されます。
※ELSA VIXEL ファームウェアVer2.2より対応
ELSA VIXEL V200はDVI-Iコネクタを2基搭載し、最大解像度1920×1200の2画面出力に対応。また2chステレオサウンド出力にも対応し、スピーカーを接続することが出来ます。
オーディオ転送は、利用可能な帯域に合わせダイナミックに圧縮転送が行なわれます。
※:ELSA VIXEL ファームウェアVer2.2より対応。
3M(2048×1536 30Hz)、5M(2560×2048 30Hz)モニタのポートレート(※2)、ランドスケープ表示に対応しました。ELSA VIXEL D200 1台にそれぞれモニタを2台接続可能です。
ELSA VIXELはTOTOKU 300万画素 + ISD 21.3型医用画像表示用モノクローム液晶ディスプレイ「MS31i2」に対応しました。
※:ELSA VIXEL ファームウェアVer2.2より対応。
※2:PCoIPソフトウェアが必要となります。
ELSA VIXELを導入しサーバー室などでオフィス内の全てのPCを一括集中管理することにより、電力や騒音、廃熱のコントロールがしやすくなり快適なオフィス空間を作り出すとともに、グリーンITに対応したシステムの構築が可能になります。
ホストPCのグラフィックス性能を100%発揮するELSA VIXELなら、従来製品では実現の難しかったリモート環境での3DCG、CAD,DCC用途での使用も可能です。
現在ご使用のワークステーションにELSA VIXEL H200を装着するだけで、リモートコントロールを可能にし、他のフロアや会議室、遠隔地の事業所などからでも場所を選ばず使用可能です。また、最大解像度1920×1200の2画面表示や、株式会社ワコムの液晶ペンタブレット「Cintiq 21UX」にも対応し、クリエイティブ用途にも最適なリモート環境をご提供します。
ELSA VIXELはホストシステムの映像出力をハードウェアにてキャプチャし送信するので、他のプロトコルには実現できなかった高いクオリティとパフォーマンスを提供可能です。
転送の際は可逆圧縮を行うため表示データの劣化や欠落はありません。またハードウェア側で圧縮転送及び展開を行うため、ホストシステムへの負荷もありません。このため従来の製品に比べ高いフレームレートを実現します。
※GLAZE OpenGL ベンチマーク Spinning ball 解像度1600×1200にて計測。全ての環境で同様の結果を保証するものではございません。
VIXEL H200寸法 | 168mm×69mm×15.5mm (※寸法はマウントブラケット含まず) |
---|---|
VIXEL H200外形寸法図 | ![]() |
対応バス | PCI-Express x1 |
消費電力 | 17W |
インターフェース | DMS-59 コネクタ (付属ケーブルを使用してDVI-Dx2を入力) RJ-45 コネクタ(10 / 100 / 1000Mbps対応) |
バス | PCI-Express x1 (PCI-Express 2.0対応) |
対応解像度 | 最大1920x×1200 2画面入力可能(グラフィックスカードの出力が2系統の場合) |
動作環境 | 使用周辺温度:0〜45℃の間 使用周辺湿度:10〜85%の間(ただし結露しないこと) |
安全規格 | RoSH、FCC, CE, VCCI |
VIXEL D200寸法 | 213mm×135mm×50mm (※寸法はポータル用スタンド含まず) |
---|---|
VIXEL D200外形寸法図 | ![]() |
消費電力 | 平均18W (USBx4 使用時、最大36W) |
インターフェース | DVI-I 出力 × 2 RJ-45 コネクタ(10 / 100 / 1000Mbps対応) スピーカー出力(ステレオミニピンジャック) マイク入力(ミニピンジャック) ヘッドセット出力(ミニピンジャック) USB 1.1 × 4 ポート(全面 × 2・背面 × 2) AC アダプタジャック |
対応解像度 | 最大1920×1200 2画面出力(ホスト側の入力数に依存) |
動作環境 | 使用周辺温度:0〜45℃の間 使用周辺湿度:10〜85%の間(ただし結露しないこと) |
安全規格 | RoSH、FCC, CE, VCCI,PSE |
※ ネットワークの環境および設定によるフレーム落ち、画質の低下等はサポート対象外となります。
ホストPC | |
---|---|
グラフィックスボード | DVIコネクタを備えたグラフィックスボード (デュアルディスプレイを使用する場合は、DVIコネクタ2基備えたグラフィックスボードが必要) |
バス | 空きPCI-Expressスロット1つ(x1、x8、x16バスのいずれか1つ) |
モニタ | 31.5Hz 以上のリフレッシュレートに対応し、1280×1024以上の解像度のモニタ (デュアルディスプレイで使用する場合は2台必要) |
ネットワーク | 10/100Mbps/1Gbpsのいずれかに対応したスイッチングHUB(1Gbpsを推奨) |
その他 | 必要に応じてご用意ください。 ・USBマウスおよびUSBキーボード ・その他のUSBデバイス(プリンタ、アプリケーションのドングルなど必要なもの) ・スピーカーやヘッドセットなど。 |
※ ELSA VIXEL V200はELSA VIXEL H200とELSA VIXEL D200のセットです。ホストPC、キーボード、マウス、スピーカーおよび他のパーツ類は同梱されておりません。
製品名 | ELSA VIXEL V200 |
---|---|
型番 | EV200-VR |
JANコード | 4524076200103 |
VIXEL H200ホストカードとグラフィックスボードは、付属のDMS-59ケーブルを使用して接続します。グラフィックスボードの出力の片方をVIXEL H200ホストカードに、もう片方をホストPC側のモニタに接続することで、ELSA VIXELをホストPCと併用することが出来ます。
ホストカードにて圧縮、暗号化されたホストPCの画像データは、LANケーブルにてVIXEL D200(クライアント側)に転送します。
VIXEL H200ホストカードにグラフィックスボードの出力コネクタ2つを接続することで、VIXEL D200(クライアント側)をデュアルモニタで使用することが出来ます。
クライアント側でデュアルモニタ出力を行う場合は、DVIコネクタを2基搭載したグラフィックスボードが必要となります。
VIXEL D200のDVI-IコネクタにはDVI-VGAアダプタ(別売)を取り付けることで、VGAモニタを取り付けることが出来ます。
製品の最新ファームウェアや製品カタログ・各種ドキュメント(PDF形式)などのダウンロードが行えます。
※これら各種データをご利用になったことによって、生ずる一切の損害についても、責任を負うものではありません。
※各種データの改変などはご遠慮下さい。
※当データの著作権は株式会社エルザジャパンに帰属します。
PCoIPプロトコルエンコード処理を行う専用プロセッサを搭載したPCoIPサーバーオフロードカード。サーバーのCPU負荷を低減し、高解像度での表示や1サーバー当たりの接続画面数、クライアント数を増やすことが可能。
ワークステーショングラフィックスのIP転送を行うホストカード。
ELSA VIXEL D200と組み合わせて使用することにより、ワークステーションの3Dグラフィックスパフォーマンスを、リモート環境でもそのまま実現するリモートグラフィックスソリューション。
物理PCにも仮想PCにも接続が可能なゼロクライアント端末。VMware Viewに対応し、仮想デスクトップ環境で使用可能。また、ELSA VIXEL H200と組み合わせることでリモートグラフィックス端末としても使用できる。
24インチモニター一体型 仮想デスクトップソリューション。LEDバックライト搭載の高画質、低消費電力に加え、All-in-One Design、省スペース設計による高い汎用性を実現。
19インチワイドモニター一体型 仮想デスクトップソリューション。LEDバックライト搭載の高画質、低消費電力に加え、All-in-One Design、省スペース設計による高い汎用性を実現。
22インチモニター一体型 仮想デスクトップソリューション。UPoEを搭載し、LANケーブル1本で電力とネットワークアクセスを提供。LEDバックライト搭載、スピーカー内蔵。
CAE解析担当者が2拠点以上にまたがって仕事をすることが多いでのすが、その際に解析用のワークステーションを持ち運ぶことが出来ずにいました。どうしても利用したい場合はリモートデスクトップを使用するも、表示がままならないために、解析業務を作業のために移動するケースもありました。
拠点間をまたがって、CAD / CAEソフトを快適に動作させることが出来ました。 その為、場所にとらわれることなく、解析業務をストレスなく実施することができました。「これは使える!」と思い、VIXELは実践で活用することに決めました。
さまざまな解析ソフトをご利用ではありますが、ELSA VIXELの仕組み上、どんなソフトであっても画面出力信号をキャプチャーするため必ず動作します。解析結果をムービーにして見せる場合、加工が手間ですし、他の切り口からの解析などその場の打合せの時にリアルタイムに見せられません。今回のVIXELを導入頂いたことで、離れた拠点であってもリアルタイムに操作やレビューができ、さまざまな利用をご検討頂いております。
※ これらの導入結果は環境によって変化します。全ての環境で同様の結果を保証するものではございません。
設計室内の電源、UPSなどの電力量不足やワークステーションの排熱でエアコンの効きも悪く、作業環境が悪いだけでなく、ユーザによっては設計室内のホコリが原因で故障を起こすこともしばしばありました。またLAN配線、電源配線が乱雑になっておりデスクトップ環境をスマートにできないのかが課題になっておりました。また、一時的な移動は筺体も大きいため簡単にはできずにいました。
ワークステーションを空調の利いたサーバールームで配置し集中管理をすることで、UPSの有効利用ができ、遠隔地での活用も可能になりました。当然のことながら空調も効くようになり、デスクトップ環境は改善されました。
グラフィックスボードは消費電力も大きく、しかも高熱です。グラフィックスボードは70度、マシンによっては100度近くまでなり、その排熱で部屋が暖かくなるほどです。扇風機を利用しても温風を撹拌するだけなので一向に涼しくなりません。電源不足や排熱の対応は、ワークステーションユーザならではの悩みです。ワークステーション本体をサーバールームに配置することで、ホコリの問題も含め一気に問題を解決に導きましたお客様です。
※ これらの導入結果は環境によって変化します。全ての環境で同様の結果を保証するものではございません。
本社(愛知)で管理されている図面データ(90MB相当のファイル)を顧客に近い拠点(栃木)から利用する場合、本社と拠点間でのデータの送受信に時間がかかっていました。またCADの画面を共有し、遠隔地との設計レビューを行えるように試行錯誤をしていました。
90MB相当のファイルを転送することなくCAD画面を共有し、さらに遠隔地との設計レビューが可能になりました。使い勝手も良く、テスト導入の品はそのまま設置しました。海外での利用も視野に入れて考えたいです。他の部署も含め本格導入の検討をしたいです。
見るだけであれば2〜3Mbps程度に帯域を絞っても十分なレスポンスを得られたそうです。これは画面の中で変化のあったところだけを圧縮転送する仕組みになっているためです。例えば、画面全体のドットが高速に変化した場合はデータ量は増えますし、同じデータであっても小さい画面で高速にドットが変化した場合は、データ量が少なく済みます。回線速度がもともと30Mbpsであっても他の業務で利用されているので当然のことながら30Mbps全てを占有はできないでしょうから、ELSA VIXEL側で帯域を制御してご利用されるのは正しい利用方法と思います。
※ これらの導入結果は環境によって変化します。全ての環境で同様の結果を保証するものではございません。
CAD業務と事務作業で2台のPCを置いての作業のため、机の半分以上のスペースをPCに占有されていました。またCADゾーンがあった頃は、必要に応じて最新のマシンを利用できたのですが、現在一人ずつCADマシンが設置され、陳腐化するまで利用しなければならないため利用用途に合わせてマシンを変えることができず、不便でした。
今まで利用していたマシンをELSA VIXELに置き換え、机の上にスペースが生まれました。(縦・横・奥行が全て半分以下に)設置場所をほとんど考えなくてもよい大きさで、省スペースなのに性能は十分で、マルチモニタを利用しても圧迫感がないのが良いです。 またリモートデスクトップやVNC等では全く使い物にならないCADソフトでもVIXELなら問題なく使えます。ネットワーク帯域が制限されても一時的に画像が粗くなるだけなので、実質的には問題ないです。接続時にPCが選択でき、ユーザの業務に合わせてCADマシンが選べるので、常に最適なマシンの配分が可能になりました。
こちらのお客様は複数台ELSA VIXELをご導入いただいておりHOSTカードが挿さったマシンを選択して利用するなど、様々な方法をご検討、ご利用いただいております。 大規模に導入される場合、PCoIPプロトコルに対応したコネクションブローカを用いることでマシンを選択しやすくすることも可能です。
※ これらの導入結果は環境によって変化します。全ての環境で同様の結果を保証するものではございません。