プロ向けGPU 搭載の「ELSA VELUGA G5-NM 1750AM」が
設計やデザインの分野に新しい発見をもたらす

プロ向けGPU 搭載の「ELSA VELUGA G5-NM 1750AM」が設計やデザインの分野に新しい発見をもたらす

さまざまなツールとGPUパワーを上手に組み合わせることで、「プラスαの価値を付加する」ことに着目している。例えば建築や製造業などで活用されているいろいろなソフトは存在するが、そこにCG技術を使ってVRを展開したり、解析系のツールを使って形状を最適化したりするなど、幅広い知見を活かしたアプローチにも挑んでいる。 「もちろん、さまざまなソフトウェアは基本的に“○○向き”といったセグメント分けがされています。それらのソフトウェアを活用することで、“新しい発見”を顧客に提供していきたいと考えています」(佐々木氏)

佐々木氏

01VRのデモには高性能GPU搭載の
モバイルワークステーションがすぐに必要だった

現在、佐々木氏は、デザイナーやエンジニア向けの 3D ビジュアライゼーションソフトウェア「VRED」を活用している。このソフトは、建築や製造業などの設計に使われるCADデータを読み込むことで、完成形に近いプロトタイプの3Dイメージを作成することが可能。デザインの確認や検証、あるいはプレゼンテーションなどに利用されている。
佐々木氏は、顧客企業まで出向いてVREDのデモンストレーションを実施することがある。その際には、顧客企業が作成した3DモデルのCADデータを預かり、そのCADデータを使って、事前にVREDで3Dイメージを作成。デモの際にはヘッドマウントディスプレイ(以下、HMD)を利用し、その3DイメージをVRで体感してもらうのだ。
ただし、顧客企業から預かるCADデータはかなりのボリュームになることもあり、例えば「工場まるごと1つ分のCADデータの場合もあります。しかも、ネジやバネなどの3Dモデルを含む詳細な部分があったりするほか、複数のCADソフトのデータが混在していたりするケースもあります」(佐々木氏)とのこと。さらに、デモ中はVREDを起動・操作しながら、HMDに加えて別のディスプレイにもマルチに映像を出力するため、デモの際にはかなりハイスペックなGPUを搭載するPCが必要となる。これに加えて、顧客企業へ出向くことを踏まえれば、佐々木氏としては「モビリティに優れたノートPCで、それだけの性能を兼ね備えている」ことが求められた。 そんな中、エルザ ジャパン(以下エルザ)が提供しているプロ向けの高性能GPU「NVIDIA RTX 5000 Ada」を搭載する17.3型モバイルワークステーション「ELSA VELUGA G5-NM 1750AMを触る機会があったため、使用感をレポートする。

02ELSA VELUGA G53-NM 1750AMだけで驚きのあるデモを実現
そのパフォーマンスに大満足

VREDのデモンストレーションにおいても、ELSA VELUGA G5-NM 1750AMは十分な性能を発揮した。実際、ELSA VELUGA G5-NM 1750AMは、VREDの3DイメージをVRで体感してもらうと同時に外付けの4Kディスプレイに出力しても、安定かつスムーズに動作。もしもの場合に備えて「出力する映像の解像度を落として負荷を下げる」といった方法も考えてはいたそうだが、そういった心配も「無用だった」と振り返る。
さらに、モバイルワークステーションだけで非常に魅力的かつインタラクティブなコンテンツを提供できていることが、顧客にも「大きな驚きを与えることができる」と佐々木氏は実感。佐々木氏は「ELSA VELUGA G5-NM 1750AMのパフォーマンスには満足しており、顧客にも素晴らしいデモンストレーションを披露できる」と振り返る。

なお、将来的なデザインのあり方として、「ジェネレーティブデザイン」がある。これは、デザイナーやエンジニアが機能や材料、製造方法、コストなどの条件をパラメーターとしてジェネレーティブデザイン用のソフトウェアに入力することで、その条件に合った最適な設計を効率的かつスピーディに生み出そうという技術。人とコンピュータが共同開発することで、「いままでにない新たな設計も実現できる」と期待されている。
「例えば、放熱性を重視したPCをジェネレーティブデザインで考えたら、骨組みだけのファンレスPCが誕生するかもしれません。そういった感じで、未来系のPCが再定義されるのも面白いですよね」(佐々木氏)